ホミ研究概要

homi コーパスの構造、3本の現地調査ポスト、dummy メモをもとに、このアーカイブの現在の読み筋を整理した研究概要。

2026-06-28

ホミ研究概要

homi は、ホミ実物リスト、現地調査記録、写真コーパスを一つの画面で読み合わせるための archiveJ プロジェクトです。現段階でこのアーカイブを最もよく説明する資料は三つあります。全体構造と統計をまとめた dummy.md収集ホミ一覧 から再構成した items、そして 낙안읍성・가야4리・방산2리 평동 を扱う現地調査ベースの posts です。

この研究概要は、PDF の章構成をなぞるよりも、すでにサイト内に生成された文章、アイテム、写真が実際に何を語っているかに重心を置いています。現在の homi は「ホミという道具の一般論」よりも、「地域ごとに異なる農作業と労働、そしてその中で残ったり消えたりしたホミの使われ方」を読ませるアーカイブです。

1. 現在のアーカイブの骨格

dummy.md 基準で、現在のターゲットフォルダは合計 396 ファイル、12 ディレクトリで構成されています。その中でサイトの主要な入力源は次のとおりです。

  • 収集ホミ Excel 1件
  • 現地調査 Markdown 3件
  • 写真 319件
  • items 原本 Markdown 66件
  • PDF 研究報告書 1件

現在の Hugo content/items では、次の二層が特に重要です。

  • 収集ホミ 実物アイテム 66件
  • 現地調査 写真アイテム 318件

この比率は重要です。homi は実物カタログのサイトであると同時に、より強く言えば写真と現場文脈の比重が高いプロジェクトでもあります。したがって中心は「ホミ一件の説明」にだけあるのではなく、「どこで使われ、どのような労働の記憶と結び付くのか」にあります。

2. 現地調査ポスト3本が示す共通軸

現在の3本のポストは地域こそ異なりますが、まとめて読むとかなり明確な共通質問が現れます。

この三つを合わせて読むと、次の点が繰り返し現れます。

  1. 田ホミは消滅したか、急速に縮小した。
  2. 畑ホミは形と用途を変えながら残った。
  3. ホミの記憶は、女性労働、草取り、家庭菜園、共同労働、高齢農業の感覚と強く結びつく。

つまり homi は過去の伝統道具を固定保存するアーカイブというより、「消えた機能と残った機能が一つの道具の中でどう分岐したのか」を見せるコーパスに近いと言えます。

3. 낙안・가야・방산 がそれぞれ語ること

3-1. 낙안읍성: 田ホミと畑ホミの分岐

낙안읍성 ポストの核心は、田と畑で使われるホミが明確に異なっていたことです。田では田植え後の草取りが重要で、田ホミは大きく重い道具でした。いっぽう畑では、豆・サツマイモ・ニンニクなどの管理や収穫補助までホミの役割が広く続きました。

しかし現代では田ホミがほとんど姿を消し、畑ホミだけが家庭菜園や小規模な畑で補助的に残っています。この場面は homi 全体を読む出発点になります。何が完全に消え、何が小さくても残っているのかを最もはっきり示してくれるからです。

3-2. 가야4리: 外耳と両耳の使用感の差

가야4리 ポストは、土質と手の感覚を前景化します。오현리 は石の多い丘陵地で、田と畑が半々の環境でした。この地域で重要なのは、外耳ホミと両耳ホミが単に形の違いではなく、草を除く動作と感覚の違いとして記憶されている点です。

除草剤とマルチフィルム以後、田ホミは姿を消しましたが、畑ではホミがなお作物管理の一部として残ります。가야 の事例は、「形態分類」を静的な表としてではなく、実際の作業感覚と結び付けて読む必要を教えてくれます。

3-3. 방산2리 평동: 畑作と女性労働の持続

방산2리 평동 ポストは、三つの事例の中で最も強く「畑作中心の村」を示します。ここでは田の除草にホミをほとんど使わず、畑での草取り、収穫補助、果樹園や菜園の管理でホミが核心的な道具として残ります。

特にこの事例の強みは、女性労働と共同労働の記録にあります。ホミは単なる農具ではなく、労働力の組織、高齢農業、現在まで続く手の記憶と共に読まれます。したがって homi において 방산 資料は、実物 item と写真 item、現地調査ポストがもっとも均衡して交差する代表的な軸です。

4. いま homi を最もよく読む方法

dummy.md と3本のポストを合わせて見ると、現在のアーカイブは次の順で読むと特に力を発揮します。

4-1. 地域から始める

낙안, 가야, 방산 のように、現地調査、写真、収集アイテムが一緒にある地域から入る方法です。一つの地域の中で、実物、写真、文章が互いに注釈のように作用します。

4-2. 形態へ広げる

단병서, 외귀, 양귀, 밭호미, 논호미 などの用語は、単なる taxonomy ではありません。ポストを読んだあと形態 term に移動すると、「この形がどこでどの労働と結び付いて記憶されるのか」を再確認できます。

4-3. 写真へ戻る

このプロジェクトは写真比重が非常に大きいため、最終的には写真フォルダへ戻る必要があります。実物 item だけを読むと形態説明は残りますが現場感は弱く、写真だけを見ると文脈は広いが名称と分類が弱くなります。両方を往復することが homi の基本的な使い方です。

5. 現在のコーパスが投げかける核心的な問い

5-1. なぜ田ホミは急速に消えたのか

낙안 と 가야 の事例を見ると、田ホミは除草剤と栽培方式の変化以後、最も早く縮小した道具です。この問いは「消えた道具の歴史」を整理する研究へと拡張できます。

5-2. 畑ホミはどのように生き残ったのか

방산 と 낙안 の事例では、畑ホミはもはや大規模農業の中心道具ではないかもしれません。しかし家庭菜園、小規模耕作、収穫補助、果樹園管理といった別の層位の労働の中で生き続けています。

5-3. ホミは誰の手の中で記憶されるのか

現在のポストと dummy メモで繰り返されるのは、女性労働、高齢農業、共同労働、家族単位の作業記憶です。したがってこのプロジェクトの核心は、道具の系譜だけでなく、労働記憶の系譜を一緒に読むことにあります。

6. 今後この研究概要が担う役割

この文書は完成した論文ではなく、homi 全体の解説入口です。役割は明確です。

  • dummy.md の構造メモを人が読める文章へ変える。
  • 現地調査ポスト3本が見せた核心主題を一つの文書に束ねる。
  • itemsphotosresearch-guide へ移る前の共通文脈を提供する。

新しい文章が増えるほど、この文書も再更新される必要があります。特に現地調査ベースのポストがさらに増えれば、地域比較と形態比較の軸も書き換えていくべきです。

archivej で一緒に見る

結論

現在の homi は、ホミの全歴史を百科事典のように整理するサイトではありません。むしろ 낙안・가야・방산 のような具体的な調査地点から出発し、ホミがどのような労働と共に消え、また残ったのかを見せる現場型アーカイブです。実物カタログ、写真、現地調査ポストが一緒にあってはじめて、このプロジェクトの意味が完成します。